前回の投稿では、エルゴメーターを片脚で漕ぐのか、両脚で漕ぐのかという話をしました。

結構、僕の中では重要なポイントで、片方の脚のみで、動かすと、楽に漕ぐことが出来て、それなりにメーターの速度も良いタイムがでます。比較すると、障がいのある方の脚は、曲がらないため、半分以下の距離しか漕ぐことができません。

しかし、両脚で漕いでみたい。これまで、左右が同じになるように、意識して過ごしてきました。

その憧れや、体全体のことを考慮すると、両脚を使った方がよいと思うようになりました。

学生時代の僕にとっては、障がいを隠す人生だったので、今では想像もつかないぐらい真逆の考え方です。

そして、実際に両脚で漕ぐとなると、とても大変。数年前、沖野スポーツの沖野さんと相談して、足首が動く装具を作ってもらいタイムが良くなり、あっという間に育成指定選手のタイムまでクリアしました。

その後、脚首の痛みや、怪我をしたということもあり、改めて、自分のフォームを見直すことにしました。

漕ぎだすタイミング、ボートでいうところのいわゆるキャッチのタイミングで、左右の足首の角度が違うことに気づきました。

底屈・伸展といわれる角度が違うことで、力を伝えるポジションが全く異なってきます。

どうしたらよいのか考えた結果、地面が私に合わせるという発想になりました。

なぜかというと、地球の地面が私に近づいてくれることはないので、日頃、装具を履いて、バランス感覚を養っています。

一方、エルゴメーターの地面(ステップ)は、私に近づけることができます。

つまるところ、私が機械にあわせるのではなく、機械が私の体に合った設計にするということです。

やり方を工夫して挑戦することは、僕が得意としていることで、パラスポーツも同じ発想から考えられると思いました。

皆さんも、考えて考えて、考えて、ひらめいたことを行動して、チャレンジしてみると、面白い発想がうまれるかもしれません。

では、笑顔の一日を。

とおる