知人に誘われて、山梨県立文学館にて、小澤俊夫さんによる講演「昔ばなしからのメッセージ」を聞いてきました。
93歳の小澤俊夫さん。現在も世界ドイツ文学者、筑波大学名誉教授として活躍されており、昔ばなしの大切さについて伝えていらっしゃいます。
弟の指揮者小澤征爾さんや、お子さんのシンガーソングライター小沢健二は、世界的に活躍されています。
講演では、昔ばなしは語りつがれてきたことに触れ、文字ではなく、ヒトの話を聞いて、記憶に残ってきたや、
文字ではなく、話をした言葉が大切で、文学作品のように、描写は入れないこともポイントとしておっしゃっていました。
確かに、次代へつながれる言葉は、歴史によって、文章が変えられることもあっただろし、
絵画のように、一瞬で多くの情報量を伝えることも難しいと思います。
語るヒトによって、内容が少しずつ変化し、正確に伝わらないこともあったと思います。
しかし、語りによって、そのヒトだからこそ伝えられることもあると思いました。
亡くなった私のおじいちゃんも、戦争・甲府空襲の話をよくしてくれました。それは、おじいちゃんだからこそ、感じた経験だろうし、
孫子に、その記憶を伝えることが大切だと思って語ってくれたと思います。
今、私自身が挑戦するパラスポーツや、オリエール病による経験なども語ることで、昔ばなしとしてヒトの記憶に残るかもしれません。
小澤俊夫の講演を聞いて、私の思う「自分自身を信じて、強く生きる」「どれだけ生きたかではなく、どう生きたのか」を大切にしていきたいと実感しました。
では、笑顔の一日を。
とおる