大阪の小学生は、オリエール病による骨延長の手術を無事に終えましたが、今も痛みに耐えながら、創外固定具をつけて生活しています。

特に、骨と接続する金属が影響して、化膿し、熱がでるほどの痛みがあるそうです。自分自身が幼い頃、同じ方法で手術しました。当時、痛みに耐えきれずに、

1度限りの手術だったと、両親から聞いてきました。数十年前と同じ方法で、手術し、現在も痛みに耐えながら過ごしていることを想像すると、言葉にできないような感情になります。

本人はもちろん、ご両親の痛みや苦しみを少しでも緩和できないだろうかと、考えています。そこで、手術前に、とあるアイデアが浮かびイメージを形にすることができました。

創外固定具がある状態では、下着を履くことができません。他のヒトによると、手術の直前に医師から下着を用意するように伝えられるそうです。

しかし、専用の下着は販売していないため、ご自身で用意しなければいけません。介護用の下着は販売していますが、子ども用のサイズはありません。

そこで、友人のファッションデザイナーへ相談して、市販の下着をカスタマイズしてもらうことになりました。友人は、文化ファッション大学院大学卒し、本業はアパレルの企画をしています。今回の趣旨を理解し、、快く引き受けてくれました。

さらに、商品は地味な物です。裁縫が苦手な人はもちろん、裁縫が出来る人でも手術前には他に用意しなければいけないモノがあり難しい状況です。ヒアリングを重ねて仕上がった下着がこちらの写真。

サイドに大きなボタンをつけて、横から穿けるようにしてくれました。さらに、ボタンの種類も大きく、デザイナーの優しさを感じます。

結果、手術後には感謝のメッセージをいただき、嬉しい気持ちになりました。想像以上の効果を発揮しました。

さらに、短パンのようなデザインに見えるため、ズボンとして兼用していることや、ボタンの間から医療用の管を通せたことなど、これからも同じ病気の子どもたちの役に立ちたいと思っています。

おそらく、怪我をした人にとっても必要なモノと仮説を立てているので、ご意見やご感想などお待ちしています。

とおる