コロナウィルス感染拡大について、私はアスリートとして、健康の大切さを発信しておきながら、パンデミックのシナリオに対して、何も計画性を伝えないのは、自分自身の発言が無責任だと感じていました。普段は言うことはありませんが、アスリートの一方、入社して数十年インフラを守る会社員としての使命感も持ち続けているため、悩んだ結果、ブログを書くことにしました。

世の中で、医療の最前線に立っている方や行政、各地方自治体等で、不眠不休で指揮にあたっている方たちに尊敬と敬意を表します。以下に記載することは、大前提として、人が悪いのはなく、全てウィルスが悪いのです。数か月前まで、私もコロナウィルスを楽観的に捉えていました。パラスポーツと同じく教科書もなく、情報を知る中、ウィルスに対して、固定概念がいかに危険であったと反省し、改めてリスク回避するようになりました。

コロナウィルスの感染拡大防止について、人との接触をなくすことが最も重要だということです。私が生きてきた35年間、AIやIOT、医療技術はめまぐるしく変化と遂げてきました。実際、ガラケーからスマホまでの進化の過程や、軽量化となった装具、病院でのレントゲンのデータ化など、身近に感じています。

しかし、科学技術が進んでいるからといって、現在の段階ではコロナウィルスを死滅させることが出来ないため、人との接触をなくすことが重要であると考えています。

その理由は、1つです。一部情報によると、新薬開発までに人体によるテストや行政機関の決裁、製造ラインに乗せるまでに約1年程度かかるそうです。それも世界中で発生する情報を集約し、エビデンスができた状態で出来ることです。ビックデータの活用となればいいのですが、法律との関係や倫理観によって、どこまで活用となるか不明です。さらに、現在の市販薬によるパターン投与も効果が出ていないそうです。中国武漢での発生から逆算しても新薬開発までの時間がイメージできると思います。湿度や季節が変われば、終息するという情報も曖昧で、武漢では湿度が高かったこと、赤道の上下で判断し、夏冬の観点からも発生する箇所は不特定という状況です。インフルエンザとは違い、コロナウィルスに感染する人とそうでない人がいて、特定の人から感染が拡大するクラスターと言われることが発生するそうです。

では、どうしたらよいかというと、人の接触をなくしクラスターを抑えることしかないようです。残念ながら、3月29日の現段階ではその方法しか効果がありません。厚生労働省で提示されている3つの密。密集、密閉、密接を徹底的に守り、コロナウィルスの潜伏期間がなくなるまで継続することが重要です。

一方、経済の低迷を考えると、逆行する流れとなります。最悪のシナリオを想定は、人の流れがストップすることで、収入がなくなり、クレジットで成り立つ世界中の流れも滞ってしまいます。インバウントや海外の株価の動きに連鎖される仕組みが成り立っています。

直近では、リーマンショックの時のように、一部ではなく、全世界の人の消費低迷となるとその流れは想像すらできません。医療と経済のバランスが課題となってきそうです。

一番重要なのは、命を守ることです。健康です。スマホ1台で、情報をとれる世の中になっています。障がい者に対する課題・問題にもつながるのですが、誰かのせいにする、無関心という状況が解決に向けての糸口が途絶えてしまいます。自然災害の時、大丈夫だろうという認知性バイアスによって、命を亡くすこともありました。過去の歴史がどう行動するべきなのか教えてくれます。もしかしたら、人間がどう行動するべきなのかをウィルスに試されているのかもしれません。

最後に、3つの密を守ることすなわち自粛することは我慢につながり、辛い気持ちになりますが、大事なことは、人の命を守ることです。自分自身でよく考えて、行動しましょう。今現在も時間が過ぎていくように、未来は必ず来ます。明るい未来、健康に向けて、一緒に挑戦しましょう。

2020年3月29日 成嶋 徹