前回は、オリエール病のことについて投稿しました。今回は以下のことについて、お話します。

– 前向きな病気との向き合い方について- 主には2つ 
-[トレーニングによる体の変化]
-[心の変化]

-要点 オリエール病により困難なこともあり、失敗の連続。考え方を変えて、何度もやってみる!普通という価値観は人によって違うので、何事においても傷つけ合う必要はない!というイメージを持っています。

そのことは、パラスポーツをつうじて、証明していきます!!オリエール病について、投稿したところ、返信をいただきました。笑顔でいることは元気を与えていること、弱気になることもあるので我慢しないこと、ご自身の病気と向き合ってることなど、励みになるメッセージをいただきました。

感謝しております。コロナ感染の拡大を防ぐため、パラローイング協会の練習も参加者数制限が続いています。DOSAパラエールよりご支援をいただき、近所に部屋を借りて、エルゴメータを設置し、トレーニングを継続することが出来ています。直近では、先月と比較し、1分以上タイムが速くなりました。

9分30秒/2,000m。これは、ベストタイムではありませんが、年間をつうじて、大きな進歩だと考えています。これまでは、障がいのある右手と右脚の負荷を減らすことにポイントを置いてきました。

前回のブログでお伝えしたとおり、オリエール病により、体の半分の骨が薄く、腫瘍もあり、医学的には不明の病気です。骨折や腫瘍が変化するリスクもあります。ボートのトレーニングでは指の腫瘍に触れないようにするため、グリップと腕を固定するバンドを装着。脚には特殊な装具を履いて、漕ぐ距離が他の選手に合わせられるように、工夫してきました。いずれも、タイムを向上するための最善の方法でした。一方、手と脚の機能が残されているのにもかかわらずか、動かすことを諦めていました。

それは、パラリンピックの父といわれるイギリスの医師ルードウィヒ・グットマン博士の言葉とは真逆の考えでした。左右バランスが異なり、片側で繰り返す運動は、いつか大きな怪我にもつながるとコーチやトレーナーからもアドバイスをもらいました。そこで、最新の注意をしながら、右の手脚に力を加え、左右均等になるように、力のバランスを変えていくことにしました。もちろん、オリエール病の病気では、刺激を与えることはデメリットな部分もあります。

特に、突然襲ってくる痛みは、苦い経験でもあります。しかし、医学的な根拠に基づいて、行動することで、リスクは大幅に減少出来ると考えています。例えば、私の右脚の骨は内側へ湾曲し、真っすぐ力を加えることができません。手を使い曲がった枝を両端から中心へ力を加えると、折れてしまうイメージです。

そこで装具士さんと試行錯誤し、脚の内側の筋肉を使う努力をするとともに、股関節の延長線になるよう装具を調整してもらいました。琵琶湖で学んだことも生かされています。ボートの世界では、腕を使わず脚で漕ぐという動きが必要です。その理想の形になよう追求しするため、エルゴメーターを漕ぎ続け、タイムアップに向けて、取り組みをしています。

2つ目は、心の変化となります。社会では障がいの話にふれることについては賛否両論あると思います。障がい者だからと言って、弱者として扱われたくない方やそっとしてほしい方、少数派いわゆるマイノリティーとして、積極的に声をあげて改革しようとする方たちなど、さまざまな意見があります。

過去の歴史の中では差別や偏見による意見の違いは、分断し、争いにつながることもあります。さらに、最近、印象的な出来事がありました。スマホのアプリclubhouseをつうじて、障がいは個性というテーマのルームへ参加し、障がいを個性と言われたくないと思っている方がいることを知りました。

別のルームでは、障がいがある方が街中で歩く時、道幅があり、混雑してないのにも関わらず、人が近づいてきて、ぶつかることがあるという話を教えてもらいました。私も全く同じ経験をしたことが何度かあります。

確かに、転倒しないように足元を見ながら、歩くようにしてきたこともありますが、あきらかにぶつかってくる人もいました。

後ろ指さされたこともあり、これまでは隣を歩く友人や両親にも申し訳ないと思ったこともありました。私が当たり前としてきたことでも、周りの人は知らないこともあり、その逆もあると思います。

幼い頃からオリエール病により、我慢や苦しんだ経験は社会課題としても共通する部分はあり、解決にむけた糸口も考えています。最後に、子どもの頃、諦めていたスポーツ。

障がい者のルールに合わせたパラスポーツという平等な舞台で、一生懸命挑戦できることに喜びを感じます。

これからも悔いが残らないように、トップを目指し、全力でパラスポーツへ挑戦していきます。

一緒に頑張りましょう🌼

とおる